にっこり笑っている宗雅を恐ろしそうに見た。 チョコレートじゃないんだから。 碧はまじまじと見下ろすだけで、手が出ない。 「碧さんには、こういうのが似合いそうだけど」 シンプルに大小3粒が並んでいる。 30も過ぎれば、シンプルなのが似合うのはわかっている。 宗雅は碧の顔を眺めた。 「ああ、でも、こっちの方が好みなんでしょ」 花のように大きな石を小さな石が取り囲んでいる指輪を取り上げた。 すいません。 年甲斐もなく、乙女な物、好きなんです。 宗雅は碧の手をつかむと、躊躇なく指にはめた。