夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)



    *


宗雅のマンションに戻ったら、連絡先を宗雅のスマホに登録した上に、紙にも全部書かされた。


徹底的に。


東京の住所から、携帯番号、メアドに、Line、なぜか葵の携帯番号とメールまで。


「よかった、ホテルを聞いておいて」


宗雅が脱力混じりに呟くのに、碧は笑うしかなかった。


滞在のホテルの名前だけは会話の流れで、昨晩の夕食の時に伝えていた。


人のを聞いておきながら、相変わらず自分のを教える気が無いらしい。


聞いてみる?


こっちはここまで聞かれたんだから、いいよね?


「えっと。
 内藤さんのも教えてもらっていいですか?」


宗雅はくすりと笑う。


「やっと言ったね。
 どうするのかな~と思ってた。
 碧さん、もう少し自分の要求、口にしたら?
 体では結構、雄弁なのにね」


いま、殴りたい衝動にかられましたが、それ言っていいですか。