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宗雅のマンションに戻ったら、連絡先を宗雅のスマホに登録した上に、紙にも全部書かされた。
徹底的に。
東京の住所から、携帯番号、メアドに、Line、なぜか葵の携帯番号とメールまで。
「よかった、ホテルを聞いておいて」
宗雅が脱力混じりに呟くのに、碧は笑うしかなかった。
滞在のホテルの名前だけは会話の流れで、昨晩の夕食の時に伝えていた。
人のを聞いておきながら、相変わらず自分のを教える気が無いらしい。
聞いてみる?
こっちはここまで聞かれたんだから、いいよね?
「えっと。
内藤さんのも教えてもらっていいですか?」
宗雅はくすりと笑う。
「やっと言ったね。
どうするのかな~と思ってた。
碧さん、もう少し自分の要求、口にしたら?
体では結構、雄弁なのにね」
いま、殴りたい衝動にかられましたが、それ言っていいですか。

