「失礼します」
軽く頭を下げ、宗雅は目が合った周囲の人にも会釈をして引き上げていった。
「かっこいいですよね~」
いつの間にか後ろに、庶務3年目の女子、多田が立っていた。
「内藤さんの彼女って、女子大生なんですって。
それ聞いちゃうと勝てませんよね~」
「だ!」
「あ、碧さんの驚いた顔、久々に見ました~。
この間、飲み会に行ったんですけど、そこでプロジェクトの後藤さんが暴露したんですー。
プロジェクトのみんなから、6才年下なんてロリコンって、からかわれてました」
碧は乾いた笑い声を出した。
彼女が6才下の学生というのと、宗雅が自分よりも年下だという2点にダブルショックだ。
ファイルの重みが増した気がして、自分の机の上に置いた。

