夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)



せめて同い年だったら。


“わかっているけど、好きなの!”とか告白できて、足元にすがりつけたかも。


想像して、思わず首を振った。


ないな。


キャラ的に無い。


いつだって喉元で詰まって言えない。


言える性格だったら、大学のとき、別れていなかったかも。


暗くなる記憶がよみがえりかけて、また頭を振って追い払った。


「どうしたの?」


宗雅が不審な目で見ている。


暗くなったキャンパスを門に向かって歩いていた。


ほのかな灯りに照らされる宗雅は、イギリスの庭園で月明かりに照らされる彫像のようだった。


思わず見とれる。