「ついでに、碧さんが考えているのとは違う意味ですから」
碧の顔に更に血が上がる。
「でも今はそういうことで」
どうやって宗雅が、二人の間を邪魔していた布団を落としたのかわからなかったが、気づいたら宗雅の腕の中でくちびるを合わせていた。
こうなってしまったら、碧も必死についていき、落ちていく。
結局、床に落とされた客用の布団の上でしてしまった。
宗雅はスプーンが重なるように後ろから碧を抱きしめていた。
「碧さん」
耳元で囁かれた。
気力、体力を使い果たし、碧は半分夢の中だった。
名前が囁かれたのに、うなるように返答する。
くすくすと笑われた。
ほっといて。
そのまま眠り込もうとしたら、もう一度囁かれた。
「碧」
かすれた声がセクシーで、体の奥が反応するが体力の限界で眠りへと落ちていく。
でも夢だろう。
その声は、とてもせつない囁きだったから。

