「それで、別れたんですか?」
「まあ」
なんだか唖然とする話だ。
付き合うって縁もので、なかなか巡り会えないのに。
簡単に切ってしまうのか。
そうか、もてる人たちは、縁を見つけるのに苦労しないのか。
だから一つ気に食わないことがあったりしたら、簡単に別れるのかも。
話し合わないのか。
ふと自分の過去を思い出して、胸が痛んだ。
「さて、碧さん。
働きたくないから、そういう生活をさせてくれる男を捕まえようと、日夜必死な女性をどう思います?」
腕を組み、からかうような表情だ。
「人それぞれだと思いますけど」
布団が重くて仕方がないのに、床におろして腰に両手をあてた。
女をバカにされているような気分になり、言葉が勢いづく。
「でも、そういう女性とつきあってたんでしょ?」

