「今度、僕がおごりますね」


宗雅の目に一瞬、光が走った気がする。


歩き去っていく後姿を見つめながら、碧は立ちすくんでいた。


それって、2回目とか、3回目とか、のこと?!


いやいや期待してはダメだ。


碧はぶつぶつと自分に言い聞かせながら庶務へと歩き出した。