ギリシャの彫刻のように整っているけれど、笑っていると少年のようになって、印象が柔らかくなる。
マダムキラーの笑顔だ。
彼の魅力にやられるのは、年上から年下まで幅広いだろう。
つまり競争が激しいということで。
自分がそこで勝ち抜いていくというのは・・・ダメだ。
想像するのも無理がある。
気持ちがすっと沈む。
碧は表情をひっこめた。
「どこでしょう?」
「ああ、そうでしたね」
宗雅も顔を引き締めた。
4月の時と比べれば、質問の数は少なくなってきたし、的が絞れてきているから時間は少なくて済む。
今回は15分ぐらいだった。
「彼の趣味ですか?」
書類を整えながら何気ない調子だった。

