「あ。 どうぞ」 作業台へ手を振る。 宗雅のすぐ後を歩き、宗雅が作業台の椅子につく前に素早く座った。 「どこでしょう」 宗雅の手元にあるコピー用紙に視線を注ぐ。 「今日の洋服、可愛いですね。 橘樹さんによく似合っています」 不審な動きで隠そうとしていたにもかかわらず、しっかり見られたらしい。 碧はボトルネックのブラウスに、サーキュラースカートをはいていた。 どれも葵がチョイスしてくれたものだ。 しかし、ほめた本人はにこやかに笑っているが、不機嫌だ。