「なんでしょうか」
「この頂いたコピーでわからないところがありまして、教えていただければ。
アポなしですいません」
今日の宗雅はクールビズらしくノーネクタイだった。
シャツのボタンを一つ開けていて、そこから見える喉元が色っぽい。
いかんいかんと思い視線を上げると、にこやかに笑っているが瞳が鋭かった。
なんか怒ってる。
身に覚えはありすぎる。
調査の協力をかわしたことだろうか。
コピーを届けたのがパートさんだったことか。
この間のお昼に無視して通り過ぎようとしたことか。
いや、でも、ね、なんでそれを彼が怒る?
「お忙しいですか?」
碧はあわてて意識を目の前に戻した。

