夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)



   *


「おれ、見ちゃった」


宗雅が出勤して席に就くと、既に席についていた藤井がぽつりと呟いた。


「何をです?」


無視をするとメンドクサイから返答しておく。


「碧ちゃんがすっげーいい男とホテル街に入って行くとこ」

「は?
 藤井さん、妻帯者でありながら、そんな所にいるのは問題じゃないですか?」


内心に凄い動揺が走って口から言葉が出たが、宗雅はとっさに切り替えした。


「え?
 お、おれは違うよー」

「なに、噛んでいるんですか」