* 「おれ、見ちゃった」 宗雅が出勤して席に就くと、既に席についていた藤井がぽつりと呟いた。 「何をです?」 無視をするとメンドクサイから返答しておく。 「碧ちゃんがすっげーいい男とホテル街に入って行くとこ」 「は? 藤井さん、妻帯者でありながら、そんな所にいるのは問題じゃないですか?」 内心に凄い動揺が走って口から言葉が出たが、宗雅はとっさに切り替えした。 「え? お、おれは違うよー」 「なに、噛んでいるんですか」