夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)



「どこまで終わっているんですか」


宗雅がデスクに手をついたまま、横に立つ碧をすくい上げるように見上げていた。


少し落ちた前髪越しに、見上げるまなざし。


瞳の部分が滑らかな色。


綺麗な宝石だ。


思わずみとれてから、我に返る。


パソコンの画面には今回の調査名のフォルダーが開いていて、ずらっとまた細かい調査項目のフォルダーが並んでいた。


「ええと。
 2と4と5と7です」


フォルダーの番号を言うと、宗雅の視線が画面に戻る。


数秒の沈黙。


「なるほど」


上体を起こして、そのまま事務室を出て行った。


「お・・疲れ様でした」


碧は呟くとまた入力を再開させる。