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警戒をしていたが、宗雅はそれからしばらく現れなかった。
まあ、そうだよね。
ほっとしながらも落胆するが、調査が忙しくて、そんなことを考えている余裕も無くなる。
ああ、終わらない。
提出は明後日なのに。
やっぱり部長にお手伝いの人をお願いしておけばよかった。
泣きそうになりながら、各部から提出された資料をかきまわして探しだし、入力する。
「こんばんは」
碧は背後からの声にびくりと手を止めた。
宗雅がすぐ後ろに立っていた。
「ああ、まだやってるんですね」
碧の手元を見て、何の調査かわかると微笑した。

