夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)



    *


警戒をしていたが、宗雅はそれからしばらく現れなかった。


まあ、そうだよね。


ほっとしながらも落胆するが、調査が忙しくて、そんなことを考えている余裕も無くなる。


ああ、終わらない。


提出は明後日なのに。


やっぱり部長にお手伝いの人をお願いしておけばよかった。


泣きそうになりながら、各部から提出された資料をかきまわして探しだし、入力する。


「こんばんは」


碧は背後からの声にびくりと手を止めた。


宗雅がすぐ後ろに立っていた。


「ああ、まだやってるんですね」


碧の手元を見て、何の調査かわかると微笑した。