最後の鍵をあけて、宗雅からファイルを受け取ると、倉庫の棚に押し込んで慌てて戻った。 整理なんて今度だ。 これ以上時間をかけては申し訳ない。 なんで、こんなにドアの数が多いかな。 碧はやや焦り気味で、ドアの施錠をして次のドアを開けようとした。 肩甲骨の下をなぞる感触。 甘い痺れが体に走り、びくりと震わせて振り返った。 「髪の毛、ついていました」 持ち上げて見せられる。 「ありがとうございますっ」 ばっと体を元に返した。 恥ずかしい。 過剰な反応のしすぎ。