「いつだって平常心じゃないですか」 「おまっ、よく言うなー」 「なんですか、それ」 むすっと答えて、西門へ歩き出した。 何気にM棟を見上げる。 「どうした?」 「いいえ」 遅くなった歩みを速めた。 彼女は。 今夜もまた一人、残業だろうか。