「おせえよ」 椅子に足を組み、だらしない座り方をしていた後藤はにらみあげる。 「すいません」 宗雅の顔を見て足をおろすと座りなおした。 「深刻な件かと思ったら、嬉しそうじゃないか。 心配して損した」 後藤は勢いをつけて立ち上がる。 「おごれよなー」 「なんですか、それ」 「心配迷惑料」 「わけわかりません」 後藤はそのまますたすたと事務室を後にしていく。 「ソウさんは見かけによらず不器用なので、先輩方、心配しているんですよ」 水野はくすくす笑う。