琳派が描いた屏風絵みたい。


職場の窓の外で、桜が豪華絢爛に咲き誇っていた。


こうして眺めるのも8回目。


世間でいうアラサーだ。


でも、ぴったりだから・・・。


ジャスサーって言う?


バカな突っ込みを胸の中でした。


仕事しよ。


年度の切り替わったこの時期は、死にそうな忙しさなのだ。


碧は手にしていたマグカップを置いて、目の前の仕事に戻る。