痛いところをつかれて、ヴっとなってしまう。 「あのまま走ってたら、当分歩けなくなってたぞ。心配……、するから無茶はやめろ」 ……え?今。水無瀬くんが、『心配するから』って言った? 「水無瀬く……ぶっ!?」 水無瀬くんの顔を見ようとした瞬間、水無瀬くんが着ていたジャージを私の顔に投げつけたから、色気のない声が出てしまった。 しかも、水無瀬くんの顔…見えないし。もー、どこから顔出せばいいの!? 「……もしお前が最下位になった時は、俺が助けてやるし」