「百合、髪やってくれない?」 今日は、絶好の体育祭日和。私は、髪をいじるのが得意な百合に髪を結んでもらう。 「暑いから、ポニーテールでいいよね」 そう言いながら、私の髪をコテで巻いて、高めの所で私の髪を一つに結んだ。 「はちまきも可愛いくしてある」 そう言って、私の手からはちまきを奪い、慣れた手つきで結んでくれる百合。 鏡を見てみると、はちまきをリボンにしていた。 髪も綺麗にまとまってるし……。自分が自分じゃないみたい。