私は、髪を耳にかけながらそう言うと、



「お前、嘘バレバレ。つーか、嘘つく時お前髪を耳にか、け……る」



すると、突然そっと私の首筋に手を置く水無瀬くん。



「何だよ、これ」



さっきまでの優しい声とは、違い不機嫌な声。



「えっ……何かある?」



首筋だと自分からは、何があるか見えない。



「……キスマーク。」



「……っ!! 」



あの時だ。チクリと痛みがした時、新がつけたんだ。



「これ、誰につけられたんだよ?」