当分見てなかったから、なんか懐かしく思える。

「祐輔。髪の毛染めたね。」

「うん。けじめつけねぇと、って思ったから。」

「そっか。………ならうちも染める!」

「え、マジで?」

「だってさ、祐輔と違う髪色は嫌だし。それに前から中途半端やで嫌やと思ってたんやて。」

「もし、もしだよ。俺が緑に染めてもお前は俺と同じ色に染め…。」

「嫌。絶対嫌。」

「……だよな。(笑)」

「あのねぇ、そりゃ限度ってもんがあるでしょ普通。だって、祐輔に裸踊りしろって言われたとしても私絶対嫌だって断るよ。」

「俺そんなこと言わないよ。」

「例えばよ。例えば。だから、自分がやれそうなことしかやらないのよ。無理はしないってこと。」

「ってことはさ、バイク乗るって急に言い出した時は……。」

「そう……。やれると思っちゃったから。(笑)」

「そんな無茶なぁ〜。」

こうして私達のバイク禁止生活が始まるのであった。