幸せ行きのチケット

「あっ、そういえばさ、病室に祐輔のバイクの鍵落ちてたよ〜。」

「鍵?」

「うん。ベットの近くに。」

あの時に落としてしまったものだろう。

友利が拾ってくれたんだな。

「今日持ってくるの忘れちゃったから明日持ってくるねぇ。」

「おう。」

「明後日学校来れる?」

「ん〜、一応行くよ。」

「気をつけてきてね。なんなら一緒にいこっか?てかうちの父親がおくってくれるかも。」

「大丈夫。ちゃんと歩けると思う。」

歩くこともきついのに、俺は免許とってバイク乗れんのかなぁ。

この冬を越して春を迎えた頃。

またあの場所にバイクに乗って向かうことができる。

免許をとって堂々と走ることができる。

友利と一緒に。

また笑顔で走れる。

だからその日までに、早く治さないとな。