幸せ行きのチケット

あれは、小学3年生頃に親に買ってもらったものだ。

なぜかあれだけは気に入っていて、机の上に置いてある。

ピンク色のふわふわのクマだ。

胸元の飾りには、『あゆちゃん。お誕生日おめでとう。』

と書かれている。

母親が手書きで書いたものだ。

他にも、ソファーの上にある可愛いクッション。

親戚の結婚式用に買ったドレス。

携帯…。

どれもみんな母親が買ってくれたもの。

何気に食べている夕飯も、母親が毎日時間をかけて作ってくれている。

着ている制服だって、学校へ行くためのお金だって、みんな親が出している。

だから私はそこまで苦労しずに生きてこられたんだな。

今だからこそ、このことに気付くことができたんだと思う。

でもだからと言って、ドラマのように簡単に仲直りできるわけない。

そのことが分かっていたから今までだって立ち上がれなかった。

私は、どうしたらいいのだろう。