そんな苦しい気持ちのまま一年は過ぎていった。

二年生になった俺は、保体委員になり、ごく普通の生活をおくっていた。

一人彼女が出来たが、すぐに終わってしまう。

やっぱり先輩のことが忘れられなかった。

そんなある日、保健室当番で保健室の先生がいなかった時、時間ぎりぎりに来る怪我した女子が来て授業に遅れそうだった。

めんどくさいと思い、サボろうとした時だった。

電気を消しておかないとばれるので消しておき、トイレに行こうと保健室のドアを開けた。

するとそこには憧れの先輩がいて、悲しい顔をしていた。

涙目になっていた。

「あ、今先生いないですよ。」

「そっか。ありがとう。」

そう言う先輩の顔は困っている様子だった。