幸せ行きのチケット

次の日の今、私は学校へ行くための準備をしている。

いつもより少し濃い黒のアイシャドー。

友利はびっくりするのかな。

でももうそんなこと関係ない。

水族館へ行く日、私は最低なことをするから。

友利を裏切るから。

「亜由美、ついでにゴミ出しといてちょうだい。」

「うっせぇーよ。自分で出せよそれくらい。」

母親にまた生意気なことを言って、家を出て行く。

毎朝こんな感じ。

そろそろ親孝行しないとって思うけど、今更恥ずかしくてできない。

友利との待ち合わせ場所に行く。

昨日祐輔とまた電話で話した。

『計画変更。明日友利も一緒に学校行くから。その時うちらが付き合うことまだ内緒にしてて。』

友利がいるのが見えた。

「あ、ごめん友利。遅くなっちった。」

「いいよ〜。さ、行こっか。」

友利はなんとなく暗い顔。

友利だって祐輔裏切ってんだし、友利が悲しい思いすんのは仕方ないからいっかな。

多分、祐輔とけんかしたから暗いんだろう。

遠くで私の彼氏、祐輔が待っているのが見えた。