教室に帰ってから
「さっきの古賀ってやつ、知り合い?」

席が一番後ろだったので、先生の話をよそに話しかけた。

すると、夏海は顔を赤らめて、
「あ、翔ちゃん!?
あたしの幼なじみなんだよね。
代表挨拶なんてすごいよねぇ、ほんと!」

自分の顔が赤くなっていることに気づいてないらしい。

その慌てた表情に、少しイラッとした。

しかしそのことがバレては恥ずかしい。

きっとこいつは気づかないだろうが。

「ふぅん。」

あえて素っ気なく返した。