控え目に甘く、想いは直線的

またもや噴き出した部長が私の見たかった笑顔で、なぜかおもしろいと言ってきた。

おもしろく話してはいないと思うし、笑えるほどの行動もしてないつもりだ。

私は本当にどう動いたらいいのか分からなく、縮められる距離に固まっているしかなかった。

部長の右手が伸びて、私の左頬に触れる。笑った部長の瞳は優しくて、それに囚われたように何をされても動けない状態になる。

部長の顔が少し斜めになり、私の目の前まで来た。

これって、もしかして、もしかすると、いやもしかしなくても、キスされる?

どうしよう!

頭の中はバタバタと暴れているのに、動けない私は催眠術にでもかかったかのようにゆっくりと目を閉じた。

自分の唇に柔らかい同じものが触れる。


どうしよう!

本当にキスしちゃった!

頭の中はまだパニックしている。


でも、初めての経験だからされるままで何も出来ない。この先、どうなるのかも分からない。


「戻りましたー! 伝えてきましたよー。 あれ? 二人して何で立っているんですか?」