控え目に甘く、想いは直線的

でも、今日は大人になった私をおばあちゃんに見てもらいたくて、ファンデーションと口紅は塗った。それでも大人の色気がないのは自分でも承知している。

でも、だからといって、大学4年の今になって、高校生に見られるなんて、軽くショックだ。


「あの、私、これでも大学生です。大学4年なんです」


誤解されたままでは、気分が良くない。


「大学4年?」


柴田涼は、掴んでいた腕を少し緩めて私を上から下まで改めて見た。

服装も今どきの大学生らしくないかもしれない。でも、今日はあ誕生日会だから、いつもより綺麗な服装をしたつもりだった。

白いブラウスにワインレッドの膝丈のスカート。そして、紺色のカーディガンを羽織った。

普段履くスカートの色は紺色、黒、グレーだったから、ワインレッドは、私にとって特別な色だった。


「今どき、高校生でもそんな服装しないよな。箱入り娘か? それにしては、華がないな…素材は悪くないと思うのに、もったいない」