控え目に甘く、想いは直線的

真面目に答える私を見て、人事部長もボールペンを片手に面接を再開させる。次から次へと出てくる質問に詰まることなくすらすらと答えていく。

大丈夫。今のところ、ミスはしていない。


「野々宮さんは、学生時代にトップに立つことをやっていた?」


「トップですか?」


「そう、学級委員とか生徒会とか」


「ああ……はい。そうですね、小学生の時に1度学級委員をやりました。中学の時は生徒会の書記をやりまして、高校では副会長をやりました」


トップというほど前には出ていない。陰で黙々と業務をこなしていた感じだ。


「なるほど、陰で支えるタイプなんだね。結構信頼されていた?」


信頼されていました! なんて自分で言うのは気が引けるけど、ここはアピールする場。


「はい。信頼されていましたし、私がいるおかげでスムーズに事が運ぶとも言ってもらいました」


なんでも長所に変えることは大事。真面目だけが取り柄で目立たないように生きてきたけど、それを評価してもらえるよう堂々と答えた。