控え目に甘く、想いは直線的

せっかくきれいにしたのに、また汗をかきそう。

並べ終わると要さんに後ろから抱きつかれる。首に要さんの息がかかり、私は体を硬直させた。


「夕美、緊張してる?」


「はい」


本を片付けることで落ち着き始めていた心臓がまた暴れだす。

緊張せずにいられない。

だって、初めてだし、何をどうしたらいいのか分からない。何よりも全部見られてしまうことが恥ずかしいし。

くるりと半回転して体を要さんに向けた。全てを任せよう。大好きだから、恥ずかしくても触れてほしいし、私も触れたい。


「要さん、好きです」


「うん。俺も好きだよ」


気持ちの確認が合図となり、どちらからもなく唇を重ねた、

そして、食べ過ぎによるお腹の膨らみを忘れて、与えられる刺激に夢中になった。

触れられることが気持ちよくて、恥ずかしい声が出てしまったが、それを気に止めている間もなく、ただ夢中で要さんから伝わる愛情を受け止めた。

一つになった瞬間、私は大トロ以上にとろけて、幸せを感じる夜となった。