控え目に甘く、想いは直線的

涼さんにまた会える?

先程の柊花のように今度は私が身を乗り出す。


「うろ覚えだけど、カズさんに聞いたら分かると思う。ちょっと、聞いてみるね。あー、でも……」


スマホをバッグから取り出した柊花はそこから先に進むべき行動を止める。


「でも、なに?」


「夕美が恋をしたことは嬉しいんだけど、柴田さんはやめたほうがいいと思うのよねー」


「何で?」


「だって、あの人、軽いじゃない? かなり遊んでいたし、今だって、さっきの夕美の話を聞く限り、女連れて歩いていたのにその場で放り出すなんて、女に不自由していない遊び人って感じじゃない? 純粋な夕美には合わないと思うんだよねー」


柊花の言っていることは分からなくない。私もこれまで涼さんは女をコロコロと変える軽い男だと思っていたから。

それが今になって変わったかというと多分変わってないと思う。

だけど、涼さんの優しさとあの笑顔に偽りは感じられなかった。悪い人ではないし、ただ誤解されやすい人なんじゃないかと……勝手に良いほうに解釈しているだけかもしれないけど。