控え目に甘く、想いは直線的

厳しい人だけど、ちゃんと認めてくれる。あまり笑わない人だと思っていたけど、時々吹き出すくらい大笑いをする。

それに意地悪な部分はあるけど、優しい。

要さんの意外な一面を見るたびに私は嬉しくなる。今だって、料理をするなんて意外だった。


「すごい。料理できるんですね」


「うん。作るのは好きなんだよ」


少し照れている様子を見せたけど、動きがスムーズで堂々としている。対面キッチンだから、料理する姿がよく見えて、私は目が離せなかった。


「なにか手伝いましょうか?」


「いや、大丈夫」


野菜を手際よく切ったあと、冷蔵庫からタッパーを取り出した。作りおきしてあったらしいボイルした鶏肉が出てきた。野菜とともにフライパンで炒めて、味をつける。

一連の流れを眺めていると食欲をそそる香りが漂ってきて、お腹が鳴りそうになる。その他にポテトサラダとスープもダイニングテーブルに並べられ、私は呼ばれた。


「簡単なものだけど、どうぞ」


「いただきます」