控え目に甘く、想いは直線的

「その足では試せないな。まあ、普段履いているサイズなら大丈夫だろう。じゃ、それも一緒に買おう」


「あの、要さん。大変申し訳ないんですが」


「ん? なに? あ、一括で」


「えっ?」


恥を忍んで、借金しようと要さんに声を掛けたけど、店員さんと向き合っていた要さんの手から金色のカードが店員さんに手渡されていた。

社会人になったばかりの私はまだ持っていないが、そのカードが何かは知っている。そのカードで支払いが出来ることも知っている。

だけど、私がお願いする前に払う理由は知るよしもない。私の所持金が少ないことを見抜いていたのかな?

いずれにしても、今払ってもらったのは助かった。


「すいません。あとでちゃんとお返しします」


「は? いや、返さなくていいよ。俺が買うつもりで選んだんだから」


「要さんが買うつもりで選んだんですか?」


買うつもりとは、どういう意味だろう。何のために買ったのかな?

誰かへのプレゼントだろうか?