「楽しみですね、文化祭。」


「芦谷のクラスは何すんの?」



ちなみに志島は照明係


忘れてるかもだけど、同じクラスだからね?



「おれのクラスは普通の喫茶店です。と言っても、女はメイド服、男は燕尾服が決まってますが。」


「喫茶店かぁ。……ん、よし。空き時間、志島と顔出すよ。」



隅でネズミが「何でオレも」とか言った気がするけど、聞こえなかったことにする。



「はいっ、待ってます。」


「っ……。」



……最近、何故か芦谷の笑顔を直視できない。



芦谷の真っ直ぐな笑顔は可愛くて、かっこよくて、結構好きだったりするのに。


目が合いそうになると、無意識に逸らしてしまう自分がいた。



それはきっと、あの日が原因で……。