「先輩は、モテますよね……。」 まぁ、はい。 自分で言うのも何ですが。 「分かってるんです……!」 「?」 「これは、これはおれの一方的な片想いだから……。」 芦谷の言っていることの意味が、イマイチ分からない。 だけど、苦しそうに顔を歪める芦谷は嫌だと思った。 未だに繋がれたままだった、芦谷の手をギュッと握り返す。 「芦谷、映画見に行こうぜ?」 芦谷の想いを何一つ理解出来てない俺が掛けられる言葉と言えば 話題を変える それぐらいだった。