すれ違い、片思い


大和と圭を学園前に残して、私は西谷と電車に乗った。


私たち学生には夏休みでも世間様は平日。

だから帰宅ラッシュのこの時間はサラリーマンやOLで満員になる。


ガタンと電車が揺れて、私はバランスを崩して、西谷のシャツを掴んでしまった。



『ごめんっっ』



直ぐに手を離したけど、まだバランスが悪くてふらついたら


私を扉側に移動させ両腕で囲ってくれた。



『大丈夫?ちょっと狭いけど、我慢して?』



頭の上から降ってくるその声はとてもたくましくて。


電車が揺れてもビクともしないくらい、守られてたんだ。