すれ違い、片思い


今日の試合の色々な話を聞いていたらすぐに駅に着いた。


大和がちょっと恥ずかしそうに



『・・・・え~っ、え~っと、亜紀ちゃん、ごめんっっ、今日ちょっと、前田借りる』



大和が両手を合わせて私にお願いする。

圭はキョトンとした顔をしている。



『??圭と一緒に帰るから、私も一緒に借りて?』


私もお願いしてみる。



『いや、そう言う意味じゃなくて・・・ほらっ、え~っと』



『うん?』



大和の顔が赤い。ライトのせい?


西谷は肩を揺らして笑っている。



『だから、今日は何も言わずに前田、貸して?』



『貸したら返してくれる?』



『それは・・・・・・わかんない・・・』



『じゃあ貸さない』



笑う西谷と、何か言いたげな圭を横目に、私と大和の会話は続く。


 
大和はまだ手を合わせてお願いしてくるけど



『やだ』



って、意地悪してあげた。



『功、そろそろ助けてくれ~』



大和は西谷に助け船をお願いする。


仕方ないなぁと言う顔で「貸し1な?」と大和に言ってから、私に向き直り



『福島、その辺にしてあげて?大和、そろそろ泣くから』



『・・・わかったっw』



西谷に言われて素直に引き下がる。

意地悪をしているのはわかっていたから。



でもちょっと、大和の泣き顔見たかったな。