すれ違い、片思い


しばらく、私も圭も黙ったまま、西谷たちの試合を見ていた。


ルールはよくわからないけど、西谷と大和がボールに触れている時間が長い気がする。


点数は、わからない。



その時、



一瞬の静寂とホイッスルの音


途端に歓声が上がる。



『勝った?負けた?』



圭もよくわかってないみたい。


私もよく、わからない。


選手たちが整列してお互いの健闘を讃え合って。


その様子を見て、うん、スポーツっていいな、なんて考えてた。



『ねぇ亜紀?さっきの話だけど、西谷の髪がって言ってたあれ。』



『?』



『西谷しか見てなかった?』



『しか?』



一瞬考えて、



『ううん?大和も圭もいたよ?西谷だけ、じゃなかったよ?』