すれ違い、片思い


『すごいねっ!サッカー部の人気!!』



思わず声が出た。

見下ろすとグラウンドサイドには、女子が場所取りをして、ひしめき合っている。



『えっ?今頃?』



圭がびっくりした声を出した。



『今頃って?そんなにサッカー部って人気?』



『・・・知らないって、ある意味平和かも・・・。サッカー部は人気あるよ?・・・・・・・大和と西谷が特に・・。』



圭の言葉の最後は、グラウンドの女子の悲鳴にかき消された。


《きゃあ~///はらだく~んっっ!》《にしたにく~ん!》なんて声が下からわんさか聞こえる。



『すごっっ!』



『ホント、すごいね・・・』



圭が呆れ声でつぶやいた。



『でさ?さっき、大和達のとこ行ったでしょ?その時の周りの悲鳴、亜紀には聞こえてた?』



圭からの急な質問。



『?悲鳴?何か、あった?』