すれ違い、片思い


『亜紀?どした?』



グラウンドが一望できる校舎の非常階段。


私の様子がおかしいのを察知した圭が聞いてくる。



『うん・・・、なんか、変』



『何が変?』



『わかんない・・・』



『わかんなくて、変って何?わかる範囲で言ってみて?』



階段に腰掛け並んで座る。
一生懸命言葉を探すけど、見つからない。


それでも圭は私の言葉を待っていてくれて。



『わかったら、教えて?』



静かな声でそう言った。