すれ違い、片思い


駅前から学校までは歩いて10分ほど。


大通りを抜けるとすぐに広いグラウンドが見えてくる。


サッカー部は・・・いない感じ。



『お昼休憩中かな~』



圭がグラウンドの隅を指差した。



『ほらっあそこ!あれじゃない?大和と西谷』



『ホントだ、行こ。これ、渡さないと』



駅に近い裏門から学校に入り、一目散に西谷の元に駆け寄る。



『っ、・・はっ、はぁ、はぁ』



『それくらいで息きれてどうするっ?やっぱお前らババアやw 』



大和がいつかの言葉を口にする。


西谷は



『今日は俺も同感!』



と笑って・・・「言いすぎ」とは言ってくれなかった。



西谷の汗で濡れた髪が無造作に乱れていて一瞬ドキッとする。

何だか・・・

あれっ?私、なんか、変。



『そんな事言うんだったらこれ、あげないよ?マスター特製のクラブサンド!!』



圭がクラブサンドを後ろ手に隠す。



『ごめんっ、撤回する。前田も亜紀ちゃんもまだまだピチピチや!』



私達、魚?

なんか、その言われ方も嫌だな~



『仕方ないなぁ、はいっっ』



圭がそれぞれに渡して。



『『じゃあ、試合頑張って!』』



2人に声をかけてその場所を去った。