すれ違い、片思い

功side



『福島はどうして今井の事が気になるんだ?』



後ろから走って来た大和に聞く。



『そりゃあ、課題増やされたから?』



『な訳ないだろ?さっき前田も言ってたし』



何だか分からない。


福島は、相手が傷つかないような疑問は比較的口にする方で、今回もそう思ったから今井に何の話かを聞いたんだと思う。


でも今井は実際傷ついてその場を立ち去ったわけで。



『良いこと、教えようか?』



俺がブツブツ考え事していると大和が口を開いた。



『良いこと?』



『あぁ。多分良いこと。』



黙って聞いてみる。



『俺、お前から亜紀ちゃんに告ったって聞いたあの日、すぐ亜紀ちゃんにラインしたんだ』



『えっ?』



『ごめん、勝手な事して。でももう、時効な?で、そのフった理由を聞いたら、功の事「大切な友達」って』



ニヤニヤしながら話す大和。



『うん、友達って言われた』



『だろ?でも、それには続きがあって。亜紀ちゃん、「好きとか付き合うとかわからない」って言ってた』



『・・・意味、わかんねぇ』



『お前、亜紀ちゃんの仲間だわ。鈍感すぎ。もう、これ以上は無理。助けない』



『そもそもそのフラれた話、今の俺の何の助けにもなってなくない?古傷をえぐっただけっていうか・・』



『よ~く、考えてみろ!恋愛初心者君w』



いつの間にか大和の家の前に着いたみたいで、大和は「じゃあな」と家に入っていった。