学校から駅までの道を、夏休みの計画を立てながら歩く。
前には見たことのある後ろ姿。
私は小走りに駆け寄って声をかける。
『え~っと、今井さん、だよね?』
『ちょっ、ちょっと、亜紀、やめなよ』
圭が私の言葉の続きを阻止しようとする。
私はなぜ話しかけたらダメなのかわからなかったからそのまま続ける。
『3組の、今井さん、だよね?』
『はい?』
少し恥ずかしそうに俯く今井さん。何でだろ?
私は続ける。
『えっと、私は2組の・・・』
『福島さん・・・?』
知ってくれてたんだ。
今井さんは顔を上げて私を見た。
かわいい!近くで見たの初めてだからなぁ
『えっと、ね、こないだ2組の西谷のとこ、来たでしょ?あれって、何の用事だったのかな?と思って。』
素直に質問を投げかける。
だって、結局3人とも教えてくれなかったし。
『えっ?!』
驚いた表情をして私を見つめる今井さんは
『ごめんっ急ぐからっっ!』
と言って、走って駅に向かってしまった・・・
後ろを振り返ると、肩を揺らし笑いをこらえている圭。
『どうしたの?』
私が今井さんと話してる間に何かあったのかな?
『・・・亜紀は・・・、鬼っ!』
今度は声を上げて笑う圭。
「鬼」なんて初めて言われて何だか腹が立った。
私も圭をおいて足早に駅に向かった。
『待って~』
と叫ぶ圭をおいて。
まぁすぐに追いつかれるんだけど(笑)

