2人で向かい合って座るけど、なんか気まずい。
いきなり殴った俺も悪いと思っていたから
『・・・悪かった・・・』
と謝る。
『もう、殴られたことはいい。さっきも言ったけど、お前勘違いしてる』
『まず、俺の好きなのは前田。それは、さすがのお前も気付いてただろ?』
『あぁ』
さすがのお前でも、って。それはないだろ?
と思いながら。
大和の気持ちは、気付いてた。
それなのに福島にも手を出すのかと俺は腹が立ったんだ。
『で、山登りの日の夜、風呂の前で亜紀ちゃんに会った・・・』
大和の話は続いた。
福島が仁王立ちでお茶を飲んでいたこと(これは内緒らしい)。
売店横に福島を呼び出して、前田の情報を聞こうとしたこと。
それを聞いて驚いた福島が腰を抜かして立てなくなった所を支えたこと・・・。

