すれ違い、片思い


駅までの道、電車の中、色んな話をした。


中学校の時の担任や友達の話。


部活の話。


小学校の時のお互いの話。


幼稚園の時の大和の話。



・・・話は全く尽きなくて。



ずっとケラケラ笑いながら。


気づいたら地元の駅に着いてしまった。


改札を出て



『ここでいいよ。今日は遅くまでありがと!課題手伝ってもらって。じゃあ・・・』



って手を振ろうとすると



『福島に課題が出たのは俺のせいだし。助けるのは当たり前!で、もう暗いから、家まで送ってく』



『いいよ、走ればすぐだから。しかも西谷の家、反対側でしょ?遠回りだよ。』



そう、西谷や大和の家は、ちょうど駅の反対側になる。


だから丁重にお断りをする。


ただでさえ部活が急遽無くなった、貴重なお休みなのに申し訳ない。



『俺が心配だから送るの。なんか文句ある?』



頭の上から、少し低い声が落ちてくる。



『でも・・・』



『でもじゃないっ!ほらっ、行くぞっ』



そう言って私の3歩前を歩き出した。