『いよいよ明日卒業かぁ…』
名残惜しそうに私達に語りかける担任の長いHRも終わり下校時間。
この教室も、この席も、もちろん学校も明日で最後…
桜の蕾が膨らみ始めた3月、私達は明日この中学校を卒業する。
たくさん笑って、泣いて、ケンカして。
思い出がいっぱい詰まった中学校を。
中庭に続く階段を圭と2人で下りながら物思いにふけっていると、感傷的な気分とは真逆の声が・・・
『前田~っ、亜紀ちゃん泣かすなよー。功にしばかれるぞーw』
階段を下りる私達とすれ違い間際、隣のクラスの大和が圭に声をかける。
『泣かしてないよーっ、って、亜紀っ泣いてる?』
『へっ?泣いてないよー。って、あれっ?泣いてる』
つぅーっと頬を伝う涙
『ほら 前田が泣かしてるやんw 功にチクっとこw 』
階段を駆け上がっていく大和
『何なのアイツ。ね? で、亜紀、何で泣いてるの?』
涙を制服の袖で拭く。
『なんかさ…明日卒業って考えたらさ…もうこの学校ともっ、…がっ…うぇ~っん』
『わ、やめてやめて。かわいい顔が台無しw ほんとに私が泣かしたみたいでしよ?困った子ねぇーホント…ほらっ』
うすいピンク色のハンカチを差し出し、優しい笑顔で私を見る圭。
『どっか座る?』

