すれ違い、片思い


校外学習の帰り俺は大和を待たずに先に帰宅した。


晩メシを食べていても、風呂に入っていても、大和と福島の顔が頭の中でグルグル回って、ずっとイライラ
して。


ほとんど眠れなかった。


で、今朝、俺は大和と一緒に登校しなかった。

大和の顔を見ることが怖かった。

自分が何をするかわからなかったから。



学校まで電車に1人揺られながら、ふっと笑ってしまう。


俺、福島に友達でいてってお願いしたのに。


福島が大和のこと好きなんだったら、2人を応援するのが友達なのに。



俺、あきらめ悪い。



なんてことを考えてたらあっという間に学校に着いてしまった。




教室に入ると、前田と福島はいつも通り一緒にいてニコニコ笑っている。


ただ前田だけは俺に気付いて、顔を少し曇らせる。


俺は精一杯平静を装って


『はよっ』


と声をかけた。