すれ違い、片思い


『で、一番変なのは・・・何があったかもう聞かない!って突っぱねたら、亜紀「そうして」って』



前田の声は最後聞き取れないほど小さくなっていた。
真相を突き止めようと、一度突き放してみたものの、逆に突き放された気持ちになったんだろう。



『福島なりに、何か考えがあるんじゃない?人を傷つけるようなヤツじゃないし。それは前田が一番よく知ってるでしょ?』



『そうだけど・・・なんか、さっ?』



『・・・っと、ごめんっ、盗み聞きするつもり無かったんだけど・・・』



俺の横の席に座っている久保が話に入ってくる。



『もしかしたら、福島さんがおかしかった理由、俺知ってるかも・・・』



遠慮気味に話す久保に



『『何っっ!!』』



と、2人で声を揃えて詰め寄った。


久保の話はこうだ。


5組の久保の友達が目撃した話。


昨日の夜、大浴場前の休憩所で、大和が福島の顔を覗き込んだり、何やら仲良さそうにしてたこと。


で、さっき前田が言ってた売店の話。


2人でソファーに並んで座って、何やら楽しそうに話していたこと。


で、あと・・・・








大和が福島の肩を抱いていた、と。









俺の中で何かがキレた。