すれ違い、片思い

亜紀side




いつの間にか陽はすっかり落ちて外は薄暗い。



『帰ろっか』



『うんっ』



西谷が私の横で笑ってる。

今まで変わらずそばにいてくれたことがとても嬉しい。


2人で並んでグラウンド脇の通路を歩いていると



『てめー何サボってやがんだよっ!』



西谷が後ろから羽交い締めにされた!


もちろん声の主は大和で。



『部活サボって告白って。亜紀ちゃんどう思う?』



『・・・やっぱり部活は行かないとね?』



『そうだろ?コイツお仕置き!』



大和に追いかけ回される西谷



『福島、なんで大和の肩持つんだよっ!』



逃げながら私に向かって叫ぶ。

そんな2人のやり取りを見て本当に幸せに感じる



『亜~紀っ!』



もう1人、私にずっと寄り添ってくれた親友・・・



『圭っ!・・・ありがとね、ごめんね。た、たく、さ・・・ん・・心配・かけ・・・て・・』



圭に抱きついて泣いた。圭も大和もずっと私に言い続けてくれた。



「答えは近くに」



本当にそうだった。


こんなに《近く》にあったんだ。





圭と一緒に、じゃれ合っている西谷と大和をしばらく眺めてた。






『いつまでもふざけてないで、早く帰ろっ』



圭の一言で、大和がこっちに戻ってきて



『亜紀ちゃん、良かったね!俺はスゲェ嬉しい!』



そう言って大和が抱きついてきた。


圭は余裕の微笑みで。





『てっめ~、大和~~やめろ~福島に触るな~!』



遠くまで逃げていた西谷が呼吸を乱して戻ってくる。



『はぁ、はぁ、疲れたっ』



『ジジイかw』



『『私も同感!』』



圭とハモる。


3人で笑う。



ただ1人真剣な眼差しで












『福島はもう俺のだから触るな・・・』







そう言った。