すれ違い、片思い

功side



『西谷、ちょっとこっち来て』


5限終了のチャイムが鳴って、石原が俺を自分の席に呼んだ。


昼休みに福島とコイツが出て行ったと思ったら、戻ってきた福島の様子がおかしかった。


俺今、目の前のコイツ殴りたい。


でもいつかの記憶が俺を止める。


そう、大和だ。俺は理由も聞かずに大和を殴ってかなり後悔したんだった。



『お前さ、福島さん悲しませるの、いい加減やめたら?』



『???』



『わかってんだろ?』



『何を』



『え~っっ!?まさかお前も?』



『何が』



『ハンパない・・・その鈍感さ』



『だから何なんだよ』



『ホントは言いたくないけど、福島さんが元気ないの嫌だから教える。あっ、くれぐれもお前の為じゃないから』



『だから何なんだよ』



『福島さんの好きなヤツお前だよ』



『!?!』



『あーっなんか腹立つっ』



『・・・』



『・・・でも、福島さんは自分で気づいてない』



『じゃあ何でわかんだよ、そんなことある訳ないし』



『はぁ~っっ、お前ホント、ムカつく。俺ずっと好きだったから分かるんだよ。福島さんが誰を見てるのか』



『・・・・』



『さっき空き教室で俺告白したんだ。もちろんフられたけどね』



『・・・・・』



『俺、泣いてる福島さんに肩貸したからw』



『お前、今度シバく』